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つぶやかないで書いてみる

母も一歳

 

一歳の誕生日プレゼントは初めての靴。

 

 

娘はめでたく一歳を迎えた。今は「やっと」という思い。

 

半年間続いた夜泣きは11か月に入った頃から治まってきて、夜はぐっすり寝るようになった。

ずっと悩まされている昼寝しない問題はというと、おんぶすれば割とすぐ寝る。そっと降ろして、一時間くらい一人で寝てくれる日が二週間くらい続き、これは楽になった〜っと喜んでいたのに、ここ三日くらいおんぶから降ろせなくなってしまった。いつもこうなんだよなぁ。問題解消かと思っても長くは続かない。

家の中ではあちこちに行ってイタズラばかりで、動き回って疲れるんじゃないかと思うのだけれど。外でしっかり歩けるようになったら寝るのかな。

それでも夜泣きしなくなったのは大きな進歩。それに卒乳もしたし、少しずつ時間にも気分にも余裕が出てきた。(細かい悩みはたくさんあるケド)

 

いままでいくつもの山を越えてきた気がするけれど、1歳はとても大きな山だと思う。

 

出産直後はあまり産んだ実感がなく、自分の子が可愛いと思えなかった。

飼い猫の方が産んだ気がすると言って、夫におかしがられた。

陣痛を経験せずに、産んだというか強制的に出された形になったのが影響しているのかいないのか。でも確かに自分の子。目の前の子は、4Dエコーで見たお腹の中の子とまったく同じ形の鼻をしていた。

 

あやすと笑い始めた頃から、少し可愛いと思うようになった。ただ瞬間的に思うだけ。

そのうちにいろんな可愛い瞬間が増えてくるけれど、やっぱり瞬間的だった。

この先一人の人間を育てねばならない責任の重さ、その怖さの方が勝っていて、常に不安がベースにある感じ。

凶悪事件のニュースを聞くとつい考えてしまう。犯人はどんな育ち方をしたのだろうとか。愛情をもって育てられた子だったのかなとか。そうだったら親は辛すぎるなとか。

今は、音楽に合わせて踊るようになった娘を見ていると、そんな漠然とした不安も薄れてきているけれど。 

 

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母はつらいよ

 

太ももにこの深いシワがあるうちは赤ちゃんなのかな。

 

いつの間にやら我が娘は10か月になった。

出産して少し落ち着いたと思ったら、引越し。

一年のうちに暮らしぶりがこれほどガラッと変わる年がこの先にあるのだろうか。

一年前は何をしていただろう。

出産準備で大量の買い物。あれこれありすぎるし、ベビー服の揃え方もよくわからなくて、あれこれ悩みながらもそれも楽しかった。それからせっせとスタイを手作りしたり、ちょっとしたおもちゃやぬいぐるみを作ったり、思い起こせばなんて穏やかな時間だったことか。

産んでしまえば一変、嵐のような大荒れの日々が始まった。

世話に追われてなにごともまともにできない。眠ることも食べることも。抱いていないと寝ない子なので、自分は横にもなれない。腕から降ろすと泣き出す。だからトイレに行く時はいつも泣き声を聞きながらだった。少しでいいから休みたくて、どうにか一人で昼寝してくれないかと必死に寝かしつけようとするけれど、結局何度も失敗を繰り返して昼が終わる。夜も二時間くらいかけて寝かしつける時期もあった。

4か月の頃だったか、どういうわけか突然、夜の寝かしつけはあっけないほど簡単に出来るようになった。それでも相変わらず昼寝はほとんどしてくれなかった。育児雑誌に載っている、○○ちゃんの一日のスケジュールに「おひるね120分」なんて書いてあると嫌な気分になった。他の子と比べることの無意味さはわかっているつもりなのに。

そして10か月の今は夜泣き。

5か月頃からなんとなく始まり、ここふた月くらい酷い。

寝言ならぬ寝叫び状態から、そのうちむくっと起き上がってワーワー泣き出す。素早くまた寝かせてなだめる。すぐに寝入ってくれるときもあれば、なかなか泣き止まないこともある。すぐ寝たと思ったら10分で起きたり。一晩に何度起きるかわからない。ある朝そうつぶやいたら、数えていた夫から6回と返ってきた。本当に酷い日はそのくらい。いつもはだいたい3回起きる。二時間続けて寝られたらマシな方だ。

寝不足が進むと心が病んでくる。

泣き声を聞くとどうしようもなくイラついてしまう。

子どもが泣き出しても体が動かない。触りたくない。涙と鼻水と汗でぐちゃぐちゃの顔をしばらくただ見ている。そして我に返って抱き上げる。

いつまでも赤ちゃんでいてくれたらいいのになんてまったく思わない。

一日を楽しく終えられたことがない。それどころか死にたくなる時すらある。

元気に生まれてくれたし(少しだけ保育器のお世話になったけれど)、夫は育児にかなり協力してくれてありがたい。そもそも授からずに苦しんでいる人がたくさんいる中で、自分が恵まれていることは明らかなのに、なぜこんなに落ち込むのだろう。

どうしてもイライラが抑えられない自分が嫌でたまらない。

育児のストレレスはものすごい。

今までいかに自分がストレスなく生きてきたか思い知った。

妊娠中はつわりに始まり、むくみや湿疹やらいろいろと不快な症状に悩まされて、早く産んで楽になりたいとばかり思っていた。けれど産んだらもっとずっとつらかった。今でも妊婦に戻りたいと思ったりする。見かける妊婦さんをうらやましく見てしまう。あの一体感は貴重なほんのひとときのこと。今になってわかった。

大先輩のお母さん方から同じことを言われる。

赤ちゃんを育てるのがうらやましい、というようなこと。

今はその気持ちがわからない。早く成人してくれなんて思ってるくらいだし。

でも。

今、妊婦さんをうらやましく思うことと同じなのかも知れない。

答えがわかるのは何年後だろう。

 

ファーストスプーン

 

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ヨーロッパの言い伝えに、誕生にあわせて銀のスプーンを贈られた子どもは一生食べ物に困らないというものがあり、その風習を「ファーストスプーン」と呼ぶそうです。

松本市では、生まれた赤ちゃんひとりひとりに木のスプーンが贈られます。

クラフト作家さんの手彫りなので、同じものは二つとありません。

 

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職人さんのところへ持っていき、柄の表と裏に名前と誕生年月日を刻印してもらいました。

 

箇条書きで振り返る4か月

0か月

  • 娘、泣いてばかり。昼も夜も抱っこしていないと泣く。
  • 実家の母親が手伝いに来てくれて助かった。帰ってから一気に疲労。
  • 帝王切開の傷がまだ痛かった。
  • 母乳がほとんど出ない。
  • とにかく毎日寝不足。いまいち記憶がない。

1か月

  • 娘、夜はベッドで寝るようになる。
  • アーアー言いだす。ニコニコ笑うようになる。機嫌がいい時間ができる。
  • 母、少しずつ寝不足解消。正気を取り戻す。

2か月

  • 手足をよく動かす。自分の手をじっと見る。
  • 片手でおもちゃを持てる。
  • 昼寝をほとんどしない。
  • 湿疹が治らない。
  • 混合授乳、ミルクの量がよくわからない。体重の増え方が安定せず。

3か月

  • 首がすわる。
  • あやすとアハハと笑う。自分語(喃語)をよくしゃべる。
  • 寝返りしそうな気配。
  • まわりの物をつかむ。両手でおもちゃを持つ。
  • 唾液の量が急激に増える。
  • 皮膚科でステロイド薬を処方される。
  • 寝かしつけが大変。昼寝は30分で起きる。
  • 母、乳頭が炎症を起こし激痛。母乳外来へ行く。

4か月

  • 生活リズムが決まってくる。
  • 4か月後半から夜は飲むとすぐ寝るように。夜の寝かしつけが楽になる。
  • 寝返りしそうでまだできない。
  • 支えれば座れる。
  • 自分の足をつかむ。
  • おもちゃを手に持って左右に受け渡せる。
  • 猫を認識する。
  • 母、おんぶしながら家事をする。ひざが痛い。

 

まもなく離乳食開始。

親が食事するのを欲しそうに見て口をもぐもぐさせていたら始め時、とは聞いていたものの、生まれて数ヶ月、白い液体を飲むことしかしていない子が、はたしてそんなことするのだろうかと思っていたら本当にしている。ガラガラを振り回していた手を止め、私が食べるのをじいーっと見てくる。唾液をダラダラ流しながらもぐもぐしている。

 

「お産とはそういうものです。」

 

娘は指が長いと言われます。

 

 

先月、もうすぐ会えそうと書いたのは出産予定日直前。しかし、実際に会えたのは予定日を9日も過ぎた日の夜遅くのことでした。陣痛が来ないまま予定日を10日過ぎたら、つまりその翌日になったら、午前10時には強制的に入院することになっていました。ところがその前に体に異変が起きました。

 

その日は朝起きてから何となく腰が痛く、でも陣痛のように波のある痛みではなく、持続的な痛みでした。朝のうちは弱い痛みだったので、午前中は近所を歩いていたくらいでしたが、昼頃には食欲がなくなり、午後は体が熱っぽく感じられて横になっていました。寝苦しくて目を覚ましたときには腰の痛みがだいぶ増していて、お腹の張りもあまりに強くて頻繁。前日まではっきりあった胎動がやけに鈍く感じられ、不安になってきました。

どうせ翌日の朝には入院だから、このまま耐えていようかと夕方までは思っていたのですが、夜になり、だんだんと痛みが酷くなってきて不安が増す一方なので、とりあえず今の状態を伝えようと病院に電話してみました。予定通り明日の朝の入院になって、今夜来てもいったん帰ってもらうことになるかも知れないけれど、これから診察しますという返答で、すぐに病院へ向かいました。

 

それからは、あれよあれよと言う間に時間が過ぎて行きました。

診察の結果、即入院。子宮内が細菌感染している疑いが強いということで、早く赤ちゃんを出してあげる必要があると説明されました。子宮口は少し開いているものの、全開まで待っていられないと。緊急帝王切開が決定、一時間後には手術を始めると医師から告げられました。そして、麻酔や輸血についての説明を受け、承諾書にサインをして、私は手術着になり管につながれ、いつの間にやら手術室へ運ばれていました。

 

病院主催のお産学級では、お産を恐れてはいけない、ポジティブシンキングでいましょうと習いました。スルッと産めますようにと、日々心の中で唱えながら過ごしていたのですが、まさか帝王切開になるとは。そうなる可能性はゼロではないと、頭の隅にはありましたが、とにかく悪いことは考えないようにしていたので、心構えが全くないままの手術になりました。

それまで何度となく通った妊婦検診では、子宮に何の異常もなく順調そのものでした。前日夕方の検診でさえ問題なく、今日か明日には陣痛が来そうと言われて帰って来たのです。(まあ、その一週間前の検診でも、これから一週間以内には生まれているでしょうと言われてたのですが。いつ生まれるかは、先生にもわからないということです。)

 

やはり生まれた娘には感染症の反応があり、小児科に入院扱いになりましたが、投薬して大事には至らず、母子同時に退院することができました。

先日、少し早めの一か月検診を終えました。顔の湿疹の薬を出してもらった他は、特に問題なく順調に育っています。新生児とは思えないほど力強く手足を動かします。人の顔を目で追います。ひと月前はまだお腹の中にいたなんて信じられないです。

 

「突然の手術になって驚いたでしょうが、お産とは(何が起こるかわからない)そういうものです。」

手術直後に夫が執刀医から言われた言葉です。

 

そんな出産になりましたが、産んでしまえば皆同じ母親、今はひたすら目の前の新生児と格闘する毎日です。