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冬の寒さに思った

日本は今、一年で最も寒い時季である。今朝のトップニュースは、大寒波が近づいているというものだった。

 

長野県に住んでいる。南北に広い信州の真ん中あたりにある松本市へ、二年ほど前に東京から引っ越して来た。昨日の最低気温はマイナス10℃、よく晴れたが最高気温は2℃だったらしい。一日を通して氷点下の日もある。ただ、雪は少ない。景色は白くないが、見た目以上に地味に寒い所なのだ。

 

温暖な神奈川県の海沿いでぬくぬくと生まれ育ったので、東京と神奈川の冬しか知らなかった。それでも十分寒く、冬は大嫌いだった。そんな私が、昨冬、初めて松本の冬を迎えるにあたり手に入れねばと思ったものがある。ダウンコートだ。ダウンジャケットではなく、最低でも太ももまでは隠れるダウンがなければここの冬はしのげないと思い、まだ秋のうちに初めてダウンコートを買った。寒さを恐れて、しっかりとボリュームのあるものを選んだ。完全に着膨れして見える。こうなるのが嫌なので、東京では着ようと思わなかったが、寒さが厳しいという松本に来たからには、見た目より機能重視だと思った。

 

まだ冬の始まりにすぎない11月下旬、吹く風はすでに東京の真冬に吹くものと同じ冷たさになった。その頃に気づいたのだが、外を行く人たちがそれほど着込んでいない。東京ならモコモコのダウンを着た人がわんさか見られる気温にもかかわらず、せいぜいダウンベストくらいだ。背中を丸めて歩く私を、普通のパーカー姿の若者が自転車で追い抜いて行った。

 

12月以降、いよいよ松本の冬を知ることになった。窓ガラスが凍る。自宅と車につららができる。寒いというより痛い。等々。東京の最低気温=松本の最高気温。そんな公式ができそうな冬の寒さだが、結局、周りの人々の服装は東京人と大差ないと思った。

 

二年目の今冬も、私は例のダウンコートを着込んで、太ももをあらわにした女子高生とすれ違ったりしている。