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つぶやかないで書いてみる

犬と猫と人とに思った

一匹の猫と暮らしている。

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うちの猫、テラ。すました顔で写っているが、とんでもない暴れん坊である。

テラさんの写真ブログ TERAなできごと。 ご笑覧下さい。 

 追記… ↑は旧ブログです。新ブログはサイドバーのリンクからどうぞ

 

この猫が我が人生で初の同居猫である。私は今まで計二匹の犬と生活した経験があったが、猫は初めてであり、初めて自分が全責任を負って養っている動物だ。

 

初めて一緒に暮らした犬は、私の七歳の誕生日のプレゼントのように家にやってきた。母親が、ペットショップで売れ残って豆柴大に成長したシェルティーを買ってきた。成犬になっても子犬のようにあどけない顔立ちの、おとなしい犬だった。その次の犬は、私が高校を卒業した春休みに突然やってきた。四国の実家に帰省していた母親が、本当に突然、家族に何の話もなく子犬を連れて帰った。まだ二ヶ月の雄のゴールデンレトリバーだった。小さな子犬だった彼はみるみる巨大化し、体重30kg越えの、誰もが手を焼くやんちゃ犬になった。この犬と私は離れて暮らす時期もあったが、良いも悪いも思い出話は尽きない。

 

そんな二匹の性格の異なる犬と暮らした後、初めて猫と暮らしているわけだが、犬と猫の違いに戸惑うことが多々ある。

ほとんどの犬は、飼い主を自分の主人と認識していると思う。飼い主に無視されたり家で留守番させられるのは嫌だし、叱られれば悲しい。だから言うことを聞く。私が一緒に暮らした犬の二匹とも、留守番していて飼い主が帰ってきた時はものすごい喜び様だった。「おすわり」と「待て」はすぐに覚えた。人間を助けることを仕事とする犬がいるように、人を上に見て使えることができるのが犬だ。猫はそうはいかない。上に見るどころか、同等、もしくは下に見ているかも知れない。

うちの猫の場合だが、留守番を苦に思っている様子はないし、叱られれば反抗するし、おすわりと待ては勿論しない。実際に猫と暮らしてみて一番違いを感じたのは、犬のようにしつけができないということだ。ペットを紹介するテレビ番組などで、猫が食卓に乗っている場面を見ては、しつけがなってないなぁなんて以前は思っていたが、今はそうなることがよくわかる。ダメと言っても乗る。何度も何度も。抱きかかえて降ろしてもそのうちまた乗っている。力ずくで押しのけようものなら、猫パンチまたはガブリ。そして飼い主はあきらめる。

 

気づくと私は生傷が絶えない手になっていた。あきらめることにしてからは、たくさんの傷痕がある手になった。それでも何をされても、猫がただ寝ている姿を見るだけで、不思議と幸せな気分になる。見るだけではたまらなくなって、ふかふかのおなかに顔をうずめて頬ずりしては、幾度となく鼻を噛まれている。

よって不毛な戦いを回避するために、犬しか飼ったことのない人がもし猫を飼うなら、まず知っておいて欲しい。あなたはその猫の「ご主人様」にはなれない。