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桜に思った

育った場所を思い出すと、桜が満開になるのは学校が春休みの時期だった。

卒業式の頃はまだつぼみで、入学式には散っていたような印象がある。東京も似たようなものではないだろうか。今年については、開花が遅れたので入学式には丁度良かったかも知れないが。

信州に来てみたら、入学式の頃になってもまだ硬いつぼみだった。入学式に桜、というのは絵になるが、実際にそうなる地域は少ないのだろう。

 

以前に住んでいた東京の自宅周辺には、桜の木が多かった。

駒沢公園や碑文谷公園にはよく散歩に行った。公園には当たり前のように桜の木があり、春は花見客が集まった。

思い返すと、公園に行かなくても桜はあった。最寄りだった都立大学駅。現在住んでいる場所と比べればかなり都会だが、むしろ今より身近に桜があった。

改札を出てすぐ、高架の線路の下に緑道が交差していて、その緑が桜の木だった。周りはごみごみしているけれど、駅を利用する人なら必ず気づくと思う。3月末頃になると、満開の桜並木を電車の窓から見下ろすこともできる。そういう駅は他にもあった。

東京には意外と緑があったりする。おそらくその緑道はもともと小さな川で、その川がふさがれてできた道だと思う。確か、目黒通りと交差するところに橋のなごりがあった。住宅がひしめき合うように建つ中、川沿いの木は残したのだろう。

ちなみに、桜の緑道は住宅地を通って駒沢公園の方まで続いていて、よい散歩コースになった。

 

学校にはたいてい桜の木がある。卒業して社会に出ると、桜と言えば春の花見で宴会を連想してしまう。宴会で花は見ないし、自宅の庭もないなら、いつもの駅に桜があるのはちょっと良いなと思った。