omottakoto

つぶやかないで書いてみる

海から離れて思った

 

相模湾に面した町で生まれて二十数年過ごした。

今は海から遠く離れた町に住んでいる。二年と少しになる。

 

実家があるのは十五分も歩けば海岸に着くような場所だ。

家の窓から海自体は見えないけが、散歩するにはちょうどいい距離だ。夏の夜は、潮の香りとかすかな波の音が南風に乗って届く。そんな身近かに海があった。

今海を見ようとすれば、車でいくつものトンネルを抜けて何時間かかるのだろう。

 

名字が変わって実家を離れ、新たに住み始めたのはまあまあ都心だった。

まあまあというのは都心の定義がよくわからないから。ピストン西沢氏がラジオで曰く、都心とは環七の内側を指す、とのことだ。当時の自宅は環七より数百メートル外側だったので、まあまあ都心とする。

そこに住んでも毎年夏は海に出かけた。日焼けが気になるが、海に浸かりたい欲求が勝った。何を思ったか、サーフィンを習いに行ったこともあった。今でも心のどこかでサファーには憧れている。三十路を二三歩踏み込んだ現状では、地理的にだけでなく、いろんな意味で無理があるとあきらめている。(でも、おじさんになって始めるサーフィンはアリだと思う。男性はいいと思う。)

 

自分の中で海とは太平洋である。育った場所柄そうなる。

ある日地図を見てふと気づいた。今いる場所は日本海の方が近いと。軽い衝撃を受けた。だからと言って、ここは日本海側とは呼ばないだろう。全国の天気予報でよく言う、太平洋側日本海側という表現に、ここは何なんだと心の中でつぶやいている。

 

そういえば、去年の夏は泳ぐどころか海を見ていない。

今年も見ないかも知れない。

別に悲観的になってはいない。山を眺める暮らしが楽しくなってきたところなので。

とは言えども。

皆さんのブログをのぞかせてもらうと、なじみのある地名や景色にときどき出くわす。特に海の写真があるとしみじみ眺めてしまう。