omottakoto

つぶやかないで書いてみる

夏に読む 怖い本

 

正午の時報に花火が鳴った。音だけの、空砲というのだろうか。

今日は祭りがある。そして夜は花火大会、ベランダから見えるはず。

 

 

去年の今頃に読んだ本

ぼっけえ、きょうてえ

ぼっけえ、きょうてえ

 

ぼっけえ=とても  きょうてえ=怖い (岡山弁)

 

真夏の暑い昼下がり、この本を手に、頭は物語にすっかり支配されているその最中、今日と同じく空砲が鳴った。何の前ぶれもなく爆音。心臓が止まるかと思った。

 

著者の岩井志麻子先生は、しばしばTVでお見かけしていた。

話のオチは必ず下ネタ、というようなトークで笑わせてくださる。

TOKYO MX(東京ローカル局)、夕方の生放送番組「5時に夢中!」の木曜コメンテーターをなさっていて、同じくコメンテーターの中瀬ゆかりさんと番組を盛り上げている。東京に住んでいた頃、このお二人のトークが楽しみで、木曜日に仕事が休みだとちょっと嬉しかった。生放送で何を言うのか気になって仕方なかった。地方に引っ越した今は観られなくて悲しい。

 

…本の話を書くつもりが、完全にTVの話になっている。

 

というわけで、著者の姿はTVで数年前から拝見していたものの、初めて作品を読んだのはほんの一年前のことだった。

こちらの単行本は短編集になっている。

一昔前の日本、暗く重苦しい空気が漂う閉鎖的な田舎を描いた作品ばかり。

「ぼっけえ、きょうてえ」は、とある遊女が自分の身の上を客に語る話だ。終始、彼女の方言まじりな語り口調で綴られている。話しかけられているような感覚で、物語に引き込まれてしまう。いっきに読み終えてしまった。

こちらの作品が山本周五郎賞、日本ホラー小説大賞を受賞し、以後一時期、文学賞に語り口調の作品が数多く応募されたとも聞いている。

 

トークでも、もちろん作品でもぼっけえ楽しませてくださる志麻子先生、私生活も気になるところですが、きょうてえので探りません。